自分の気持ち悪い面を知るたび、自分のことをより嫌いになりながら生きてきた気がするけど、最近は「うわあ、自分気持ち悪い、嫌いだなあ」と思うときにやっと「まあでも、そんなもんだよ」と思う自分が現れた。そちらは「みんな結構気持ち悪いよ」とか「それで嫌われたとしても仕方がないよ」と言う。

自分としてはだいぶマシになったのではと思ったのも束の間、こちらとそちらで自意識のせめぎあいが始まっただけで、余計に疲れたりしている。

その点、体を動かすことは考えすぎなくてとてもいい。知ったこと、覚えたことの反復。記憶が体そのものによみがえるかんじ。ずっと同じ姿勢でいないだけで体にいい気がする。でも続かない。向いてないと感じる。
2020/06/22(月) 記事URL
買い物に出かけた帰り、歩道の真ん中で仁王立ちしているおじさんに遭遇した。マスクをせず、ニヤニヤしていた。
昼間、大きな通りの歩道で、おじさんの前には私以外にも歩行者がいた。
私はその道を通らない選択肢はなかったので、そのままスタスタ歩き、おじさんのすぐ横を通り過ぎた。
おじさんは笑みを浮かべたまま、ちらりと私を見た。もしかしたら何か言ったかもしれないけれど、私はイヤホンで音楽を聴いていたからわからなかった。

私はそのおじさんの孤独や焦燥や、私には考えもよらない苦しみやなんかに付き合うことはできない。かける言葉もなかった。ほかの人はどうしただろうとも思ったけれど、振り返らなかった。
私と知らない誰かの間には絆もつながりもない。
外の世界とのつながりの限界が目に見えたような気がして、ひととき孤独が深まった。でも、たぶんこの騒ぎの前からそうだった。
2020/04/17(金) 記事URL
明け方、七、八歳の男の子を膝に抱えている夢を見た。浅黒い細長い手足を畳んで、胡坐をかいた私の膝に乗った男の子を丸ごと抱えるようにして、私は傍らにいる誰か、たぶん男の子のお母さんと話していた。
場所は私の部屋にも思えたが、もう少し広い素朴な雰囲気の場所で、明るい陽が窓から差し込んでいた。
何を話していたかはわからないけれど、そう悪くはない、日ごろのことだったと思う。
2020/04/12(日) 記事URL
『ボージャック・ホースマン』を見終えた。
人生は素晴らしいもの、人は成長するものという前提に立たず、大人になってから起こり得るありとあらゆるいやなことを登場人物たちと一緒に苦しまなければならないようなお話だったのだけど、それでも続くのが人生だということをユーモアとともに描いた、すごいアニメだったと思う。

観ている間、ときどき人にも薦めたけれど、その面白さがいまいち説明しきれないことにずっともやもやしていた。でも、最後まで観てなんとなく考えたのは、私はたぶん、人生を前向きに生きる、成長する人たちに疲れているというか、飽きていたのかもしれないということだ。だって、今の年齢になって、例えば高校二年生の女の子が主人公のアニメに自分を投影はできない。どんな成長物語ももはやおとぎ話のように遠いもののように感じる時がある。

ボージャック・ホースマンは五十代のハリウッドセレブだから、それはそれで私からは遠いけれど、彼やその周囲の人たちが直面することの生々しさたるや。
家族との不和や自分の能力に向き合うこと、かつての失敗、別れた恋人。亡くした人。取り戻せない友情。挙げるときりがない。
でも、観てるとなぜか気持ちが楽になる。共感ではなく、苦しくて普通だと改めて気が付くというかんじだ。だからそのまま進むだけだという遠回しな肯定。

特にダイアンが大好きだった。
そのうち語り合える人が現れるといいな。

2020/01/31(金) 記事URL
『ピアノ・レッスン』1993年
日本放映当時は不倫を押し出した宣伝をしていたことをすごく覚えているんだけど、実際は一人の女性が自由を得るまでの物語というかんじ。
青々した雰囲気と激しい主人公が好き。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』2001年
ウェス・アンダーソンらしい変な家族の話。特にマーゴ役のグウィネス・パルトロウがお洒落で気怠くて素敵。

『トニー滝谷』2005年
村上春樹の短編の映画化。昔の少女漫画のようなロマンティックな映画。あっという間に終わるけど衝撃は強い。

『イヴ・サンローラン(2010)』
当時イヴ・サンローランの映画が何本か作られたので区別のためタイトルに年が書かれていることが多い。
これはドキュメンタリーで、イヴ・サンローランのパートナーだったピエール・ベルジェがともに買い集めた美術品を整理しているところから始まる。

『ルビー・スパークス』2012年
スランプに陥った小説家が夢で見た女の子を小説に書くと、彼女が現実に現れるという、ちょっとラノベみたいなお話。ゾーイ・カザンがすごくチャーミング。

『人生はビギナーズ』2012年
何もかもが突き刺さってくるけど、優しい気持ちで見終えられる映画。見終わると自分の現実がまた刺さってくるところがいい。

『イノセント・ガーデン』2013年
きれいで怖い映像と物語。ミア・ワシコウスカが好き。

『お嬢さん』2016年
上と同じ、パク・チャヌク作品。キム・ミニのヘアメイクや衣装が美しくていつまでも見ていられる。

『シング・ストリート 未来へのうた』2016年
苦しい現実から逃避するように始めたバンド活動が、本当に主人公の少年の未来への希望になっていく物語。泣ける。

『ブリグズビー・ベア』2017年
この映画の中に描かれるものづくりの楽しさやものづくりに大きな意味で救われていく感覚には共感せざるを得ない。マーク・ハミルが出演してる。


こんなんで人柄がわかってたまるか!
2019/12/30(月) 記事URL