『ボージャック・ホースマン』を見終えた。
    人生は素晴らしいもの、人は成長するものという前提に立たず、大人になってから起こり得るありとあらゆるいやなことを登場人物たちと一緒に苦しまなければならないようなお話だったのだけど、それでも続くのが人生だということをユーモアとともに描いた、すごいアニメだったと思う。

    観ている間、ときどき人にも薦めたけれど、その面白さがいまいち説明しきれないことにずっともやもやしていた。でも、最後まで観てなんとなく考えたのは、私はたぶん、人生を前向きに生きる、成長する人たちに疲れているというか、飽きていたのかもしれないということだ。だって、今の年齢になって、例えば高校二年生の女の子が主人公のアニメに自分を投影はできない。どんな成長物語ももはやおとぎ話のように遠いもののように感じる時がある。

    ボージャック・ホースマンは五十代のハリウッドセレブだから、それはそれで私からは遠いけれど、彼やその周囲の人たちが直面することの生々しさたるや。
    家族との不和や自分の能力に向き合うこと、かつての失敗、別れた恋人。亡くした人。取り戻せない友情。挙げるときりがない。
    でも、観てるとなぜか気持ちが楽になる。共感ではなく、苦しくて普通だと改めて気が付くというかんじだ。だからそのまま進むだけだという遠回しな肯定。

    特にダイアンが大好きだった。
    そのうち語り合える人が現れるといいな。

    2020/01/31(金) 未整理 記事URL
      『ピアノ・レッスン』1993年
      日本放映当時は不倫を押し出した宣伝をしていたことをすごく覚えているんだけど、実際は一人の女性が自由を得るまでの物語というかんじ。
      青々した雰囲気と激しい主人公が好き。

      『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』2001年
      ウェス・アンダーソンらしい変な家族の話。特にマーゴ役のグウィネス・パルトロウがお洒落で気怠くて素敵。

      『トニー滝谷』2005年
      村上春樹の短編の映画化。昔の少女漫画のようなロマンティックな映画。あっという間に終わるけど衝撃は強い。

      『イヴ・サンローラン(2010)』
      当時イヴ・サンローランの映画が何本か作られたので区別のためタイトルに年が書かれていることが多い。
      これはドキュメンタリーで、イヴ・サンローランのパートナーだったピエール・ベルジェがともに買い集めた美術品を整理しているところから始まる。

      『ルビー・スパークス』2012年
      スランプに陥った小説家が夢で見た女の子を小説に書くと、彼女が現実に現れるという、ちょっとラノベみたいなお話。ゾーイ・カザンがすごくチャーミング。

      『人生はビギナーズ』2012年
      何もかもが突き刺さってくるけど、優しい気持ちで見終えられる映画。見終わると自分の現実がまた刺さってくるところがいい。

      『イノセント・ガーデン』2013年
      きれいで怖い映像と物語。ミア・ワシコウスカが好き。

      『お嬢さん』2016年
      上と同じ、パク・チャヌク作品。キム・ミニのヘアメイクや衣装が美しくていつまでも見ていられる。

      『シング・ストリート 未来へのうた』2016年
      苦しい現実から逃避するように始めたバンド活動が、本当に主人公の少年の未来への希望になっていく物語。泣ける。

      『ブリグズビー・ベア』2017年
      この映画の中に描かれるものづくりの楽しさやものづくりに大きな意味で救われていく感覚には共感せざるを得ない。マーク・ハミルが出演してる。


      こんなんで人柄がわかってたまるか!
      2019/12/30(月) 未整理 記事URL
        「天使」という単語を思い浮かべるとき、それがどんな内容でも必ず同時に一瞬、リルルのことを思い出してしまう。



        以前からそうだったかわからないけれど、私は大体のことはほとんど結論が出てから人に話すので、誰が相手でも驚かせてしまうことがままある(そして、散々一人で考えた後なので出した結論を変えることはほとんどない)のだけれど、今年の冒険には本当に多くの助けがあった。
        目を丸くしながら差し出してくれるその手をほとんど全部握った。

        孤独な時間で甦った自分は前よりかわいげがなく、前より変かもしれない。でも、仕方がない。たぶんもともとかわいげがなく変だったのだ。

        今年、こんなに穏やかに年末を迎えられるとは夢にも思っていなかった。
        どうもありがとう。
        2019/12/30(月) 未整理 記事URL
          愛が何より素晴らしいものだとして、私は実生活を送る上でそれを見誤ったのだろうか。
          愛はなんだって乗り越えられるとして、私が垣間見たのは本物じゃなくて、私には忍耐も足りなかったのだろうか。
          だから、乗り越えられなかったのだろうか。
          テレビや町中の広告を見て、時々、そんなことを考える。
          ちっとも悲しくはならないけれど、不思議な気持ちになる。

          今の私を支えている愛は、これまで受け取ったものと、今周囲にいる人がくれるものだ。
          それが、あっという間に過去を超えてしまう。この幸せを、もう伝えない。
          2019/12/05(木) 未整理 記事URL
            今朝、八時過ぎに目が覚めて、ベッドの中で寝返りを打っていたら、突然、自分のすべてがダメに思えて、まるで寝付けない真夜中みたいにガーンとなってしまった。
            その感じを今日はずっと引きずっていた。

            疲れていたり、風邪っぽかったり、そういうこともかなり影響しているなあと思いつつも、うまくコントロールが効かず、スムーズに口から言葉が出てこなかったり、頭がどんより痛かったり、髪型がずっと変だったりしていた。

            この夏は、自分に向き合いすぎて、いつでも泣き出してしまいそうなのに、実際はほとんど泣かない日々が続いた。
            自分の中なんていくら見たって、欠点をメスで切り取って捨てることなんてできないのだ。

            ただ、広がっているさほど美しくない宇宙で、シングルベッドで眠る自分がぷかぷか浮いているだけ。
            暗く寂しくて、でも気楽で優しくて、逃げ場がない。果てが見えない。

            たぶん、明日は今日より元気だ。
            2019/11/10(日) 未整理 記事URL