愛が何より素晴らしいものだとして、私は実生活を送る上でそれを見誤ったのだろうか。
愛はなんだって乗り越えられるとして、私が垣間見たのは本物じゃなくて、私には忍耐も足りなかったのだろうか。
だから、乗り越えられなかったのだろうか。
テレビや町中の広告を見て、時々、そんなことを考える。
ちっとも悲しくはならないけれど、不思議な気持ちになる。

今の私を支えている愛は、これまで受け取ったものと、今周囲にいる人がくれるものだ。
それが、あっという間に過去を超えてしまう。この幸せを、もう伝えない。
2019/12/06(金) 記事URL