古いことを引っ張り出して新しく始めた。
私は久しぶりにミシンを触ったり、知らない女の子と軟式テニスをしてくたくたになった。

でも、あの頃と違って、何をするにも好きな服を着て、好きな態度でいて、ずっとひとりでいていいのだ。
それらを終えて家に帰ったら缶ビールを飲んだりもできる。
そういうことがベースにないとできなかったのだ。あの頃は、自分のままではあそこにいられなかった。自分でない何者かであることを、いつも誰かに求められている気分だった。
2021/11/07(日) 記事URL