ときどき、真っ暗な廊下に立って、見えないその先を見つめているような気持ちになる。でも、廊下はそう長くはないとわかっているみたいな、安堵というよりあきらめのような気持ち。
見つめていたって、そもそも真っ暗だから何も見えないわけだし。

叔母のことを考えるとき、話せることがあまりない。あまりにも切実な事実と恐怖だけがそこにあるから、それをまじまじと見つめ続けてしまう。それがたぶん、暗い廊下なのだ。
2021/09/14(火) 記事URL