家の外に出ている間は、内心無理だと思っていても人に見せる顔ができる。でも、いつもよりずっと疲れていて、家の中に戻った途端、泥のようになってしまう。泣く泥。
それでもそれを文章にできる程度には音も物語も頭に入ってくるようになってきた。ただ、自分が何を観たいのかわからない。今の私には観たいものも聴きたいものも見当たらない。

ちゃんと食事を摂っている。大人だから、どんなに食欲がなくても日に一度はしっかり食べると決めている。
それでもままならないときはお菓子でもなんでも、食べやすいものを食べやすい順に食べる。

叔母が例えばせめて私と同じ世代なら(根本的におかしい話だけれど)もう少し気楽に生きられていたかもしれない。私は物語を書くという方法で、叔母に「もっと許されていい」ということを伝える機会があったはずなのに、できなかったと感じている。
叔母は私の本を何冊か読んでおもしろいと言ってくれていたけれど、それは子供たちの物語で、叔母の物語ではなかった。

私が叔母にできることはもうない。
2021/08/16(月) 記事URL