昨夜、親戚の訃報がもたらされ、ずっしりと落ち込んでしまった。伯父はもう85歳だったし、施設に入っていたから心の準備はできていると思っていたがそうでもなかった。弱った私の心にきれいに矢が飛んできてつぷんと刺さった。
私は伯父が苦手だった。商売人というかんじの仕事人間で、いつもスーツにセカンドバッグ(今風のお洒落なものではないやつ)を持っていて。私が二十代の頃、伯父の家に泊まりに行った時は、お互いそれなりの距離で仲良くはできるけれど、やはり共通点は少なくて、どちらかといえば向こうの方が困っていたのではないかと思う。
当時の伯父は私に「女の子は最終的に結婚すればいいから」と話していた。でも、ほんの数年前に話した時、伯父の考えはすっかり変わっていた。
「今はそんな時代じゃないから、好きなように好きなことしたらいい」
私は伯父の言葉に本当に驚いたし、そう言われてすごくうれしかった。
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朝から雨だったけれど、奥歯の治療に歯医者へ。
欠けた歯に詰めていた土台を取ってしまって、新しく詰め直して、噛み合わせがぴったりとくるまでならす。
私が日頃、治療を受けていた先生はどうやら辞めてしまうようだ。長年、歯の治療が思うように進まなかったのが、検診に通えるようになったきっかけである、とてもさっぱりした良い先生だったので残念。
雨の中、マスクをしていると得も言われず苦しい。
家に帰りついてマスクを取ったら、なんとなくしっとりしていて、何かのドラマで観た、顔の上に載せた布を濡らして窒息させる拷問を思い出した。