きのう、引っ越した。以前のアパートの目と鼻の先に。
午後開始の予定だったがかなり予定が早まり、昼前にはトラックが着いた。
荷物を運び出す最中、冷蔵庫の中身を入れたクーラーバッグが運ばれて行ったあと、作業員の方が「ゴマ油のにおいがすごいですけど、漏れてないですか? 大丈夫ですか?」と尋ねた。確かに荷物のどこかにごま油は入っているが、クーラーバッグには入れていないと思う。でも、自分のやることはわからないので、「もし漏れちゃってたら仕方ないです」と答えた。少し笑われた。
結局、ごま油はクーラーバッグには入っていなかったし、漏れてもいなかったし、なんなら漏れてしまったときのためにビニール袋に入れてあった。自分対策がすごい。
作業員の方が「今日、お隣も引っ越しなんですね」と言った。七月の頭に隣に入居したのは知っていたが、二階は二部屋しかないのに、結局会わずじまいだった。一度、玄関先ですれ違って会釈を交わした若い女性がそうかなと思っていたのだが、確信がなかった。
「お隣の部屋におじいさんが来ていて、偶然だね、うちもなんだって仰ってました」
おじいさん。
隣に住んでいたのはおじいさんだったのか。では、おじいさんを若い女性が訪ねてきていたのか。それとも、若い女性のおうちに、彼女のおじいさんが引越しの手伝いに来たのだろうか。まあ、両方全然違うかもしれないけど。
新しい部屋は家賃がほんの少しだけ安いが、設備的にはとてもよくなった。ただ、アクセントクロスが平成のやけくそみたいな柄で、明るくても暗くてもちょっと「やべー」と思うが、一周回っておしゃれでは、とも思う。
窓から公園は見えなくなったけど、駅からの距離も公園への近さもほとんど変わらないし、今度は大きな窓から何にもない小さな庭が見える。南向きだから日当たりもいい。ちょっと植木なんか置いても怒られなさそう。
前回の引っ越しのときは、最初に引っ越し屋さんにもらう段ボールに追加で少しもらって荷造りしたのだが、今回は大が一個あまった。明らかに物が少なくなったのだ。
部屋に余白が欲しくて、熱心にミニマリストの部屋紹介動画を観てきたかいがあった。私は無駄なものが好きなのでミニマリストを目指そうとは思わないのだけど、余白の美しさや物を減らす心構えや考え方は学べる。