寒い季節にはいつも間違える。
「寒い」と全く思わない状態にしないといけないのだ。そうしないと風邪を引いてしまう。
誰もいない部屋の中で「少しだけ寒いな」と思いながら一日過ごして、案の定、翌朝に少し鼻を啜っていたりする。それで気がつくのだ、昨日少し寒いと思っていたなと。それを消さなければいけないのだ。全く思わないように。
歳を取ってきたから、以前よりはそれができるようになったと思う。家の中でもどんどん着込んで、乾燥したらすぐに何かを顔にベタベタと塗って。
生きるのはずっと、全然悲しい。
実家にいた頃のこたつ生活は暖かかったけど戻りたくはない。