スクーリングに行き、翌日は霊園を見学した。母方のお墓を山の上からお参りしやすい都内に移すことになったのだ。

昨年、叔母が亡くなったことがショックで、何かというとすぐに泣いて、かなりはっきりと「自分の気持ちなんてもう誰にも伝わらなくても構わない」と思う瞬間があった。それで、もう書けないと思ったり勉強し直そうと思ったりしているタイミングでせめてしゅういちの話をもらった。自分に注視しなければならない状況が辛かったし、他人を知りたかった。それで自然と浮かび上がってきた企画だ。
体力的には大変だったが、個人的にはセラピーのような要素も大きかった。それぞれ思いつきで話しているようで、その場で一番良いフックを探して掴もうとしているみたいなやりとり。インタビューという体裁を取ってはいるが対話だ。

去年の夏、叔母が亡くなってから、葬儀の打ち合わせをして葬式をした時期のことは時々すっかり忘れている。
去年の夏、何もしてなかったな〜なんて思って、実際そう口にも出して、だいぶ後になってから「違う、叔母が死んでバタバタしてた」と思い出したりする。そういう用事をさくさくと済ませては、家に帰ったら泣いていた。あの時終わった何かは結局取り戻せるのかどうか私にもまだわからないのだ。
2022/05/17(火) 記事URL