『ピアノ・レッスン』1993年
日本放映当時は不倫を押し出した宣伝をしていたことをすごく覚えているんだけど、実際は一人の女性が自由を得るまでの物語というかんじ。
青々した雰囲気と激しい主人公が好き。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』2001年
ウェス・アンダーソンらしい変な家族の話。特にマーゴ役のグウィネス・パルトロウがお洒落で気怠くて素敵。

『トニー滝谷』2005年
村上春樹の短編の映画化。昔の少女漫画のようなロマンティックな映画。あっという間に終わるけど衝撃は強い。

『イヴ・サンローラン(2010)』
当時イヴ・サンローランの映画が何本か作られたので区別のためタイトルに年が書かれていることが多い。
これはドキュメンタリーで、イヴ・サンローランのパートナーだったピエール・ベルジェがともに買い集めた美術品を整理しているところから始まる。

『ルビー・スパークス』2012年
スランプに陥った小説家が夢で見た女の子を小説に書くと、彼女が現実に現れるという、ちょっとラノベみたいなお話。ゾーイ・カザンがすごくチャーミング。

『人生はビギナーズ』2012年
何もかもが突き刺さってくるけど、優しい気持ちで見終えられる映画。見終わると自分の現実がまた刺さってくるところがいい。

『イノセント・ガーデン』2013年
きれいで怖い映像と物語。ミア・ワシコウスカが好き。

『お嬢さん』2016年
上と同じ、パク・チャヌク作品。キム・ミニのヘアメイクや衣装が美しくていつまでも見ていられる。

『シング・ストリート 未来へのうた』2016年
苦しい現実から逃避するように始めたバンド活動が、本当に主人公の少年の未来への希望になっていく物語。泣ける。

『ブリグズビー・ベア』2017年
この映画の中に描かれるものづくりの楽しさやものづくりに大きな意味で救われていく感覚には共感せざるを得ない。マーク・ハミルが出演してる。


こんなんで人柄がわかってたまるか!
2019/12/31(火) 記事URL
「天使」という単語を思い浮かべるとき、それがどんな内容でも必ず同時に一瞬、リルルのことを思い出してしまう。



以前からそうだったかわからないけれど、私は大体のことはほとんど結論が出てから人に話すので、誰が相手でも驚かせてしまうことがままある(そして、散々一人で考えた後なので出した結論を変えることはほとんどない)のだけれど、今年の冒険には本当に多くの助けがあった。
目を丸くしながら差し出してくれるその手をほとんど全部握った。

孤独な時間で甦った自分は前よりかわいげがなく、前より変かもしれない。でも、仕方がない。たぶんもともとかわいげがなく変だったのだ。

今年、こんなに穏やかに年末を迎えられるとは夢にも思っていなかった。
どうもありがとう。
2019/12/30(月) 記事URL
愛が何より素晴らしいものだとして、私は実生活を送る上でそれを見誤ったのだろうか。
愛はなんだって乗り越えられるとして、私が垣間見たのは本物じゃなくて、私には忍耐も足りなかったのだろうか。
だから、乗り越えられなかったのだろうか。
テレビや町中の広告を見て、時々、そんなことを考える。
ちっとも悲しくはならないけれど、不思議な気持ちになる。

今の私を支えている愛は、これまで受け取ったものと、今周囲にいる人がくれるものだ。
それが、あっという間に過去を超えてしまう。この幸せを、もう伝えない。
2019/12/06(金) 記事URL