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鏡
八月は一人で自分だけと向き合っている時間が多かったけど、八月の終わりから今月は、案外多くの人が私と同じ時間を過ごしてくれてとても感謝している。
私は一人好きの癖に人と一緒にいるときの方が自分がよく見えたり、自分が何を考えていたかわかったり、何をしたいのか気づいたりするので、やっぱり外に出ないとね。と思っている。
仲良くしてくれる人に鏡のように映る自分を見つめるたび、そんなに醜くないなとか、悪人てこともないなと安心する。もちろん、嫌いなところも目に付くけれど。
そうしていないと、自分だけが見ている最低最悪の自分が本当なのではないかという気になってしまう。
どんなに一人が好きでも寂しいのは心身によくない。
2019/09/20(金)
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悲しみの説明
自分の悲しみをうまく説明できない。
まとわりつくような悲しみの感触を確かめたり、輪郭をなぞったり、においを嗅いだりし続けなければならない罰を受けている時間というかんじだ。
だから苦しくて人に会ったりするけれど、ああ苦しかった、みたいなことは言わないし、できれば顔にも出したくない。そうすると、一人でいるある瞬間、発作みたいに悲しくなる。
だいたいこんな感じだけれど、少し違うような気もする。
2019/09/16(月)
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無暗な自由
恒常的な寂しさとは種類の違う寂しさに急にぶたれたようになる瞬間がときどきあって、そうなると涙が滲んでくる。
でも、例えばそれを誰かに話してわかってもらおうとは、今のところ思っていない。
自分が選んだことだという事実にとらわれすぎていると思う。でもまだ孤独の中で考え続けた方がいいと思っている。
それは無駄な真面目さでもあるけれど、珍しいことだからよく見ておこうというような気持ちもある。
また無暗な自由が訪れたら、自分の気持ちがどのように変わっていくのか見当もつかない。
2019/09/12(木)
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