父の友人で幼馴染の父である演出家の森田雄三が亡くなった。(なんとなく、個人的には『死んだ』というかんじがするが)
オフィス手製のお別れ会に悲劇的なムードはなく、私自身普段通りの服装で、ポスカやクレヨンで彩られた棺の中で眠っているよっちゃんを見た。

棺の側面に、私もポスカで小さい絵を描いた。夜明けみたいな絵にしようと思ったのだけど、夕陽っぽくも見え、水面だか空だかなんだかわからなくなったので、くっきりとした黄色で星を散らした。

家にいたり、電車に乗っていると急に悲しくなるが、実際、目の前に動かない本人が横たわっていると、まるで本当のことじゃないかのようだ。
これまでの人生で体験してきた葬式のイメージにそぐわない、騒がしく、活気と色彩に溢れた状況だったから脳の理解が追い付いていないだけかもしれない。

オフィスに遊びに行った帰り、よく深夜に自宅までよっちゃんの運転する車で送ってもらった。
特別、何を話した記憶があるわけではないが、ぼんやりとした景色はよく覚えている。

ありがとう。さようなら。また。
2018/11/01(木) 記事URL